それでも、今日は無駄じゃない!

今日しか書けないことってあるんじゃないかなと思う。

開発なき成長の限界

インドで生まれ、

ノーベル経済学賞を受賞した

アマルティア・セン氏の著書。

 

開発学の方向性を考えていた私。

原点から見直すきっかけになった。

 

前提としてこの本で言及しているのはインド。

ただ、他のアジア途上国にも当てはまる部分は

多くあると思う。

 

まず、開発とは何か?

それは、人間の自由と生活の質を高めること。

 

次に、人間の自由と生活の質を高めるためには

どうすればよいのか?

経済成長が見込まれる、または現在著しい国で、

経済成長によって増大した政府の歳入を

開発のために活用すればいい。

 

では、

開発を進めていく上での

優先課題はいったい何なんだろう?

 

これが、今問うべきイシューです。

ここが明確になっただけでもよかった!

 

インドでは優先課題に偏りがある。

なぜかというと、

インドに暮らす人々の現状がよく理解されていないから。

 

特権階級の暮らしばかりに焦点が当てられ、

インド人全般の暮らしについては

現実離れしたイメージが一人歩きする。

 

これはインドに限らず、

著しい経済成長を迎えているアジア途上国に

共通していると思う。

 

このような盲点となっている問題を明らかにして、

解決すべき課題に変えていくのが第一歩。

 

この第一歩を進めていく可能性が

インドには大いにあるという。

 

開発なき成長の限界――現代インドの貧困・格差・社会的分断

開発なき成長の限界――現代インドの貧困・格差・社会的分断