それでも、今日は無駄じゃない!

今日しか書けないことってあるんじゃないかなと思う。

吉越亘、経営戦略を語る

吉越さんは、

戦略コンサルティングファーム

コーポレートディレクションの元社長です。

 

この本で一番面白かったのは、

なんといってもこれ!

 

人生八十五歳下宿論

 

一瞬、漢字が多くてなんだこれは!?って思いました。

個人が会社に合わせる時代は去り、

これからは会社が個人に合わせる時代になる。

それとともに、個人の生き方も変わる。

 

たとえば、今までは1つの会社に定年まで勤めることが

美徳とされてきました。

でも、その認識もだいぶ変わっている。

 

それを踏まえ、

こんな持論を展開されています。

 

仮説の基礎にあるのは、

”人は住みよい下宿を求め続ける”

という考え方です。

 

生まれる前はお母さんのお腹の中に、

幼少期、小中高、大学、

就職して数年は両親の元に下宿しているかもしれません。

 

そして、就職するときには、

”住み心地のよい下宿”として会社を選ぶわけです。

このとき、

会社は20年間の下宿先だと

きっぱり決めてしまうのです。

定年までではなく。

 

就職した会社がどんなに住み心地がよくても、

45歳になれば次の下宿先に移ります。

 

吉越さんのおすすめは、

45歳から65歳までは、

「つくる」ことに専念すること。

人はなにかをつくることを求めて彷徨い、 

つくることほど楽しいモノはないと。

 

そのために、

会社に下宿している間に、

つくりたいものをつくるためにしっかり勉強し、

経験を積んでおくことが大事だと言っています。

 

さて、65歳から85歳までは?

 

テーマは、

「次世代のために」です。

 

若い人に人生の智恵を、

ビジネスのノウハウを、

自分の経験を語って伝える。

 

これが、人生八十五歳下宿論です。

 

ここまでをまとめると、

生まれてから25歳までは両親の元に下宿し、

25歳から45歳までは会社に下宿し、

45歳から65歳までは「つくる」ことに、

65歳から85歳は「次世代のために」生きる。

 

この考え方を知ると、

私は今どんなステージにいるんだろうと全体像が見えて、

少しほっとしている自分がいます。

吉越亘、経営戦略を語る

吉越亘、経営戦略を語る